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この惑星に生まれた新たな君へ/惑星〈アオ〉におけるヒウビ人の能力に関する調査書

西條 百香
学科・領域
視覚デザイン学科
コース
伝達デザインコース
指導教員
天野 誠
卒業年度
2023年度

(キャプションより)

物語と現実は繋がっている。

この世界には戦争や差別がある。けれどそれらの絶望を掬う物語もある。

物語を読む時、救いや癒しを求めながら、どこかで自分の世界と繋がる部分を探している。

そして、きっと物語のほうも、現実と繋がる部分を探している。

たとえば物語の中で戦争が起きたとき、読者がイメージできるものには限りがある。

けれどもし、それらを鮮明に想像できるとしたら?

物語はより苦しく、鮮やかに映るだろう。

物語をより深く理解するために現実を知り、現実をより強く眼差すために物語に触れる。

双方向からの繋がりによって、物語は成り立っているはずだ。

今研究は、「たとえ娯楽であっても社会や現実と結びついている」という感覚を肌で感じて
欲しいという思いで取り組んだものである。
フィクションという身近なものを通して、現実を考えることの身近さや必要性を獲得する
手助けができれば幸いである。

(制作物概要)

今研究はフィクションと現実を結びつける空間作りを目的とし、
・書籍作中で登場する本が実際に存在するかのような書籍の装丁デザイン
・現実でありながらフィクションとも共通する新聞記事
・上記の境をさらに近しくさせるためのメモ書き、書籍の切り抜き、小道具など
を制作した。

(研究について)

研究テーマである「フィクションと現実を結びつける書籍と展示形態のデザイン研究」を軸として、
・書籍の装丁において、フィクションから現実に向けたデザイン(作中に登場する本が実際に存在しているかのような装丁をする)
・書籍の切り抜きや現実の社会問題を取り扱った新聞・メモにおいて、現実からフィクションに向けたデザイン(現実の出来事がフィクションに応用できるという気付きの装置)
以上を同居させ、フィクションと現実の双方向に向けたアプローチの狭間として展示空間を作り上げた。