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「PUNK_×」

絵画とスタイル画を融合させたファッションイラストレーションの研究
千葉実咲
学科・領域
プロダクトデザイン学科
コース
テキスタイル・ファッションデザインコース
指導教員
金石 浩一
卒業年度
2021年度

服を作る上で、スタイル画は非常に重要である。
スタイル画とは、人物に服を着せてポーズをとらせた絵のことで、ディテールのこだわり、アイテムの丈、素材の質感などを把握する為の物。

 

 

一般的なスタイル画は上図のような平面的な絵が多い。機能性という視点では非常に役立つが、ターゲットの趣味嗜好を想像し、絵としても楽しめるスタイル画があっても良いのではないかと考えた。


ファッションという言葉は衣服や身につけるものに対してよく使われる言葉だが、決して服やアクセサリーだけがファッションではなく、センスに対しての言葉だと考えているからだ。だからこそ、ファッションの表現方法=衣服だけではないと考える。

 

そして、スタイルとコーディネートを絵に表現した”ファッションイラストレーション”というジャンルに注目した。

 

ファッションテーマは、パンクファッションと雰囲気がかけ離れた3つのジャンルの掛け合わせとし、コーディネート・ファッションイラストレーション・空間という媒体で表現した。

 


※デザインするにあたりインスピレーションを受けたアイテムと、空間表現という作品の性質上、市販の商品を展示で使用しております。

 


左から

「BABY_×」

女児をイメージさせるランドセルを背負わせ、Tシャツ・プリーツスカート・ハイソックス・サンダルという組み合わせの中でパンクなアイテムを取り入れた。イメージは反抗的な印象を感じつつも、内面は純粋で天真爛漫な少女。

 

「DRESSY_×」

華やかで煌びやかなアクセサリーを取り入れ、パンクの中にもフォーマルな印象をほんの少しだけ感じさせるドレッシースタイル。イメージはロックバンドでギターボーカルを担当する、絢爛たる少女。

 

「GIRLY_×」

紅茶染めのトップスとナイトキャップ、ダークなメイク。レザーでハードな印象を入れつつ、ガーリーな雰囲気を感じられるようにフリルを多く使用。イメージはホラー映画のアンティークドールのような不可思議で掴み所の無い少女。

 

 

 

3つのジャンルを掛け合わせたスタイル、ファッションを表現する媒体の幅広さを感じて頂けたら幸いです。

 

Instagram:oya_s_umi