MENU

Citizens of the Twenty-one Century

無骨さに宿る魅力を現代に生きる様々な人物像で表現し、リアルクローズの販売を見据えたブランディングの提案
松永晋弥 宮田能吾
学科・領域
プロダクトデザイン学科
コース
テキスタイル・ファッションデザインコース
指導教員
金石 浩一
卒業年度
2021年度

これまでのブランド活動では、ブランドイメージや世界観について深く考えることなく、
自分たちの作りたいものを作ることしかできていなかった。
その活動を通して出会ったセレクトショップのオーナーさんやデザイナーさんなど、
服作りに携わる多くの方とお話をする中で、ブランドらしさを表現することが出来ていないことを痛感した。
卒業研究としてブランド自体を見直し、作品とともに世界観を作り上げたいと考え、
ブランディングに取り組んだ。

2022年コレクションのテーマは Citizens of the Twenty-one Centuryである。
写真家アウグスト・ザンダーさんの20世紀に生きる人物を映したポートレート集から、
私達は「無骨さに宿る魅力」を感じた。
「履き潰した革靴」「継ぎ接ぎだらけのデニム」「ペンキで汚れたエプロン」といった仕事や
人間性によって生まれる表情を、現代に生きる様々な人物像と照らし合わせ、リアルクローズで表現した。
(出典:Citizens of the Twentieth Century August Sander
Portrait Photographs, 1892-1952
Edited by Gunther Sander publisher:The MIT Press, LONDON
publication Date:1997)


作品だけでなく、世界観の演出にも取り組んだ。
見てもらう方に、服作りのプロセスから展示会の雰囲気までを体感してもらえる空間を作り上げた。
また、コレクションに合わせ、webサイトのオンラインストアでアイテムの販売を行っている。
パッケージやショッパー、値札など商品にまつわるモノもオリジナルで制作した。

私達はアイデアの企画から販売まで全てに携わり、ブランドとしてモノづくりの想いを発信していく。
このコレクションを機に、今後は様々なアプローチからアイテムを展開していきたいと考える。
また、量産するのではなく、アイテムごとに生産数を絞り、一点ずつ販売する形を取りたいと考える。


Instagram:https://www.instagram.com/souka_brand/