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いろどり

色の名前を題材にした「曖昧な世界を言葉で切り分けること」の視覚化
紺彩花
学科・領域
視覚デザイン学科
コース
表現デザインコース
指導教員
御法川 哲郎
卒業年度
2021年度

虹の色数は文化圏によって違う、という話があります。これは地域によって違う虹が架かっているというわけではなく、その色を表す「言葉」があるかないかで認識できる色の数が変わるということです。


また、目の前の色に名前をつけて他の色と区別するのと同じように、湧き上がる感情に「嬉しい」「悲しい」など名前をつけることで自分の気持ちに整理をつけられたり、自分以外の他者と認識をすり合わせることができるようになったりもするでしょう。


このように私たちが日常的に行なっている「言葉を使う」という行為は、本来はグラデーションのように曖昧な世界を切り分け、認識しやすくするためのものだとも言えます。
そのようなことを表現したいと思い、作品を制作しました。



円の内側は言葉によって切り分けられる前のグラデーション、外側は切り分けられたあとのそれぞれの色が並びます。イラストのモチーフはその色の「名前の由来」となっており、内側で解説をしています。


あなたはどんな色を、言葉を選び取ってあなたの世界を彩るでしょうか。
作品を通して「言葉」や「曖昧さ」、また「色」についてなど、何らかの思いを巡らせていただけると幸いです。

描いたイラスト405点をまとめた冊子も制作しました。