ルッチとアイ
学科・領域
視覚デザイン学科
コース
伝達デザインコース
指導教員
長瀬 公彦
卒業年度
2021年度
この作品は、トランプによって制作しています。
子供の頃の私にとって、親戚や友達が大勢集まったときの遊びと言えばトランプでした。
そんな大勢で遊んだ楽しい思い出は私にとって特別な日と呼べるものであり、その象徴が
トランプなのです。
今回は、そんなトランプを使って、大人になってからの特別な日の思い出をビジュアル表現してみたいと考えました。
大人になった私にとっての特別な日は、犬や猫と触れ合う機会のことを指します。
その中でも特に思い入れのある、よく通う猫カフェのルッチと親戚が飼っている犬のアイを、
ビジュアル表現することにしました。
この作品は一見すると規則性がなく、感覚でトランプを並べているように見えるかもしれませんが、
元の写真の明度を綿密に計算し、その後、数学的な作業を経て制作しています。
2cm × 2cmに切ったトランプのピースを2作品合計で7,592枚使用しました。
制作過程について少し詳しく説明します。
まずは写真を明度が11段階のドット絵にし、作品が完成したときのイメージをしやすくします。
次にドット絵の色を数字に置き換え、これをもとにしてピースを並べていきます。
それらのピースはトランプのマークや数字の面積を計算して作成しています。
20×20mmの400㎟の白い土台に対して、色のついている部分が何%の面積を占めているかで、明度の調整をしています。
ひとつひとつのピースをこのような計算をして並べています。