新幹線を使った貨物車両の研究
貨物新幹線AFEC(エイフェック)
学科・領域
プロダクトデザイン学科
コース
プロダクトデザインコース
指導教員
齋藤 和彦
卒業年度
2021年度
コロナ禍による旅客需要減少を受け、JR各社が新幹線での貨物輸送へ大きく動き出しました。これらの試みに興味を持ち、新しい鉄道貨物の可能性である貨物新幹線車両を研究テーマにAFECを製作をしました。AFECはより正確に、速く、そして環境に優しく運ぶ新幹線という意味を込めて名付けました。
デザイン
ボディは力強さを出すために、筋肉のような塊感と生物感を意識してデザインしました。カラーリングは全国を走ること、貨物専用という特殊性、無骨さからボディを無彩色である黒にし、車輌下部のスカートは新幹線らしく速く見え、重々しくならないよう黒に負けない白を採用しました。新幹線の特徴であるラインには安全に定刻で運ぶ信頼性、環境に優しい輸送方法というクリーンさを表現するために青を採用しました。ロゴマークは速く、そして力強く駆けていく馬をモチーフに前に進もうと勢いよく出る脚を感じるようにデザインをしました。
寸法・設計
コンテナの幅、奥行きの外寸は既存の輸送機器でも対応できるよう12フィートコンテナ規格を採用し、高さは新幹線に載せれるよう低くしました。またベルトコンベアでの積み込みの想定のため、フォークリフト用のポケットの他にコンベア用のポケットを設けました。車輌外寸は新幹線規格を中心に貨物用に変更し、先頭車の外寸は通常の新幹線と同様に、積載車となる中間車は通常の新幹線車輌より短い20mにし、重い貨物を安定して輸送できるようにしました。先頭車では変圧器やコンベアの制御などの車輌システム、中間車では車輌内のベルトコンベア設備や大きなドアを動かす機構など、通常の新幹線よりも重量が増すため、それらを支えるために床下の台枠を大きくしています。
ギャラリー
- ホーム >
- 研究成果一覧 >
- 新幹線を使った貨物車両の研究