写真というものは、現実すべてを写すものではない。その写した場所の歴史、物語を写真のみで知ることはできない。また、虚構(物語・歴史)の存在、オバケや妖怪などの存在は今の科学を持っても断言できない。
現実と虚構の存在という同時に写されることのない、写真に写された場所と物語を一つにしたとき、面白い画面になるのではないかと考え、物語を語る存在である語り部を介して風景を探していく。