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舞台

人体の背中をモチーフとした空間表現の研究
早平 愛
学科・領域
美術・工芸学科
コース
美術表現コース
指導教員
小林 花子
卒業年度
2022年度





作品そのものを一つの表現者とすることを作品制作の主軸としている。





背中は日頃目にする機会が少ないからこそ神秘的だと考える。また、アイドルや舞台に立つ演者の豊かな表情や美しい所作に魅了され、彼らと同じ空間に入ることができないだろうかと思い、本研究を始めた。


鑑賞者が舞台という空間に入ること、同じ空間で照明を浴びることで、表現者と舞台という場所を身近に感じられる空間を作り出すことができるのではないだろうかと考えた。







表現方法や空間演出によって人は誰しも輝き、表現者になることができると考える。そのため、モチーフの背中は特定の演者ではなく、演者という存在そのものの象徴であるため、演者の雰囲気を纏い、筋肉の凹凸や肩から腰にかける美しいラインを持つ存在としている。





入り口から見える正面突き当たりには一体の背中を立たせることで、奥行きのある展示場所に誘導することを意識している。使用素材は金網にすることで、透過性と影の重複を生み出し、動く影によって表情を豊かにする。


本研究を通して、演者の魅力も舞台の輝きも想像よりも身近な存在であるということを実感し、鑑賞者にも作品を通して感じてほしいと考える。







サイズ :H260×D600×W400cm