MENU

untitled file

ネット社会における「没個性」な人物表現
小熊 雪乃
学科・領域
美術・工芸学科
コース
美術表現コース
指導教員
岡谷 敦魚
卒業年度
2022年度






個⼈がスマートフォンを持ち、誰もがインターネットに接続できる現代社会において、SNSで発信することを通して数値化された⾃分や他⼈の承認欲求に縛られることが多くなった。私は、インターネットを通して⾃分以外の他⼈に⾃分をどう⾒せるか、また他⼈が
どう⾒えるように振る舞っているかという、ネット上での個⼈と集団のあり⽅について強い興味を持っている。
私は幼い頃から今までネットに没頭している。中間発表後は⾃⾝のインターネットに対する考えについて、考察⽂にて検証した。ネット上に作品を公開するということ、そこで⽣まれるリアル世界にはない独特のコミュニティの存在は、私が制作を続けるモチベーションの原点だと捉えている。

InstagramをはじめとしたSNSにおいて、ネット上で多くの⼈が投稿によって⾃⼰表現をすることが当たり前になった。SNS に投稿せずに創作活動をしている⼈は、何か意図を持って投稿していないようにすら思える。⾃分を含めた現代の若者は、個性的であることを理想としながらも孤独になりたくない気持ちから、集団に埋もれて安⼼していたいという⽭盾した気持ちがあると考えている。本来⾃⼰表現で個性を主張することは、他⼈と似るということを嫌うはずだ。しかし、SNS においては⼈気を可視化した(あくまでそのように錯覚させているだけの)数字を稼ぐために、フォーマットに合わせるようになり、⼀時的に似たような投稿ばかりが⽬に映るようになってしまう。これを「没個性化」と定義し、インターネットというメディアの問題とそれによって気付かされる⾃意識をモチーフとし、作品を制作した。




《untitled file》
サイズ可変
ミクストメディア