Tri Packer
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今後、自動車がクリーンエネルギーや自動運転の普及により便利になっていく中で、まだ目を向けられていない課題について着目した。
現状では、観光地や集合住宅地に見られる丘陵地の階段や狭い路地の移動を支援する乗り物は未だ普及していない。
また、従来の乗り物を前提とし、昔からあった地形を切り崩して車道を通す手段が取られたインフラ整備により、その土地を象徴する景観を崩したり、急斜面の車道での交通事故が多発するなど、新たなリスクも発生している。
そこで、坂道や階段、狭い路地の多い地域での移動を想定し、「今ある土地の景観を残しつつ交通に改革をもたらすモビリティ」について考えた。
研究テーマは『階段・坂道の移動を支えるパーソナル歩行型モビリティ』。
既存の乗り物の「課題を解決」し、「新しい可能性」を取り入れると同時に「新たな楽しさ」も体感できる「パーソナル歩行型モビリティ」を提案した。
アイデアスケッチでは、「生き物らしさ」「親しみやすさ」「手軽さ」をデザインに落とし込み、生物を参考にモデリングした脚部、キャラクター性を持たせたフロントライト、くつろいで搭乗できるシートを採用。
モデル制作では、3Dプリンターを用いて曲面の多いデザインを1/3スケールの立体に起こした。
球体関節やボルト、射出成形跡の表現をすることでプロダクトとしての現実性を重視して制作した。
ユーザーが実際に使うことを想定した端末類、操作系も制作した。上の写真はナビゲーション端末で、大画面で操作がしやすく、通話や音楽プレーヤーなどさまざまな機能が搭載されている。
操作系はシートの手すり部分に配置されていて、ジョイスティックとタッチパネルによりリラックスしながら直感的な操作が可能。
ポータルの上に乗るだけで無線充電が可能。写真はポータルから起動している様子。
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