空の下、この大地の上で
風景の中にある心の解放感の金属表現研究
学科・領域
美術・工芸学科
コース
クラフトデザインコース
指導教員
藪内 公美
卒業年度
2023年度
私の制作は、風景を見た時の感覚、心の解放感という形の無いものを表現することと、鍛金が作り出す面の新たな表情を見つけようとする2つの方向が交差する地点にありました。
心や感覚についての考察、それから鍛金の面の表情を探るという、具体的にはスケッチブックと銅板の往復によって、形は次々と変化していきました。
そんな2つの目的の間で揺れ動きながら、作品なような、試行錯誤の過程のような制作を行いました。
(左から)
「自転車と帰り道」
サイズ:W320×D320×H1200
技法:絞り技法、溶接、ロウ付け
素材:銅、真鍮、S45C、ステンレス
「Inland sea」
サイズ:W600×D440×H720
技法:絞り技法、溶接、ロウ付け
素材:銅、真鍮
「Enpathize」
サイズ:W400×D400×H910
技法:絞り技法、溶接
素材:銅、真鍮
なぜこの形に行き着いたのかを今改めて考えてみると、「鍛金の面を作りたい」という思いがあったことが始まりだったように思います。鍛金の技法によって作られていく鎚目への感動があったことが、その表面のまだ見ぬ表情を見つけようとする原動力になりました。
最終的に行き着いた風景に共感するという考えは、金属の輝きに共感することでもあったのかもしれません。
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