平面上での新しい動きの表現
前線45ºC ・ 儚い滝
学科・領域
視覚デザイン学科
コース
表現デザインコース
指導教員
真壁 友
卒業年度
2020年度
映像の定義の仕方は様々であるが、この研究では平面上での動きの表現とした。
従来の表現は誕生から今まで静止画を連続させるという手法に頼り続けている。さらに近年ではフィルムからデジタルデータに置き換わり、どんな映像も共通のソフトで製作され、決まった形式のフォーマットで記録され表現手法の多様性は少ない。そこで特定の温度で反応して発色・消色が可能なサーモクロミック顔料に注目した。熱水と冷水を用い顔料塗装面に熱を伝える。これにより全く新しい、「平面上での動きの表現」が可能であると考えた。
前線45ºC
1200x600x800 (mm)
塗料は45ºCで色が変化する。青と白の境界は水流の衝突点でもあり、温度の境界でもある。 異なる温度の流れの衝突は前線や海流などの様々な気象現象の中に見出すことができる。水流はプログラムでコントロールされ様々な表情を見せる。
儚い滝
1200x600x2320 (mm)
塗装面に不織布を貼り付けた表現。 不織布によってボカされた像はシワの部分で屈折し、日本画の滝のようになる。 その姿は不織布の貼り方、水量、温度によって常に変化する。
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