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七宝表現によるタイルの制作

「心豊かなひと時を。」
宮下真千子
学科・領域
美術・工芸学科
コース
クラフトデザインコース
指導教員
菅野 靖
卒業年度
2020年度

~コンセプト~

幸福度が高いと言われている北欧デンマークには「ヒュッゲ」というライフスタイルがある。「ヒュッゲ」とは「心地よい時間、空間」を意味する。個人によってニュアンスは異なるが、家族や友人と過ごしたり、部屋を整えて心地よくするなど、くつろげる空間でスローな時間を楽しむことを「ヒュッゲ」と呼ぶことが多いようだ。デンマークの人は自分が好きなもの、快適さを感じるものを生活に取り入れ、時間を大切に心地よく過ごすことが「暮らしの豊かさ」であるという価値観を持っている。自分にとって大切で必要なものは、たとえ古くなっても愛着があり長く使いたいと感じる。そういった物へのこだわりが心地よい時間、空間を作っていくのだと思う。「ヒュッゲ」の生活に対する考え方は忙しい現代社会で暮らす人にとっても生活を考えるヒントになる。私自身、この価値観に影響を受け、「ヒュッゲ」を感じられる作品を作りたいと考えた。

また、私が学んでいる彫金は現在では装身具としての意味合いが強いように思う。だが、タンスなどの飾り金具に彫金技法が使われているように、暮らしにおける彫金の可能性を広げられるのではないかと考えていた。そこでこれまで主として研究してきた七宝を用いて家具を装飾するタイルの制作を試み、サイドテーブルとして一つの形にした。

 

 

七宝タイルは、サイドテーブルの他にもいろいろな家具を装飾し、空間を彩る自由度の高さがある。私はこれを七宝タイルの価値として見いだし、今後も家具と組み合わせた作品を制作していきたい。

技法:有線七宝
素材:銅、銀線、七宝釉薬
サイズ:W383×D338×H600