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花畑

白いワイシャツさん、擦れた靴さん、よれたズボンさん
鈴木 沙保
学科・領域
美術・工芸学科
コース
クラフトデザインコース
指導教員
中村 和宏
卒業年度
2020年度

研究目的:独自の技法を用いて、自身の感情表現を創出する

 私が生み出した技法は編んだ綿糸に色をつけガラスに封じ込める方法であり、自身の感情を表現する為には必要不可欠である。編むことは私が抱いた喜怒哀楽を振り返り、形に残し気づいた感情を忘れないように、大切に思い続けるための時間だ。私は素直に言葉にして言うことが苦手であり、相手へ言うことを躊躇い、その際に残存した感情を帰宅し脱ぎ捨てた衣類から感じとった。その衣類と独自技法を合わせ、透明にも不透明にもなる表情豊かなガラスを用いて、私の感情表現を制作し研究した。

作品概要:花畑

 私が編んだ沢山の花が花畑に見えた。だから編んだ花を用いて、私の感情の花畑を作ることにした。作品の完成イメージは野原に寝転んで見えた、小さな雑草達である。その雑草はとても小さいが綺麗な花であり、沢山ある事で各々が違う色合いを地面に映し出していた。遠くからでは色しか分からず、近くによって見ることで花だと分かる。その姿を独自技法を用いて作品に落とし込み3つの作品が同じ感情を持ちながらも、その感情の出方の違いを一つ制作する度に模索した。

 

白いワイシャツ

サイズ:H80×D630×W530㎜
技法:キルンワーク
素材:ガラス(ブルズアイ)綿糸、陶芸用下絵の具

サイズ:H170×D330×W300㎜
技法:キルンワーク
素材:ガラス(ブルズアイ)綿糸、陶芸用下絵の具

サイズ:H260×D450×W500㎜
技法:キルンワーク
素材:ガラス(Aスキ)綿糸、陶芸用下絵の具

 

 

脱ぎ捨てた衣類と一緒にガラスになる前、私が花を編んで思い出した感情の欠片