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うごむし!

擬人化した虫のしぐさの研究
菊池明紘
学科・領域
視覚デザイン学科
コース
伝達デザインコース
指導教員
ヨールグ ビューラ
卒業年度
2021年度

なぜこの研究なのか

私は昔から虫が好きです。今でもカマキリなど道端で見つけた虫を手の上にのせて観察したりします。虫は数えきれない程の種類がこれまでに発見されている。しかし、現在発見されている虫はまだまだ少なく、むしろ発見されていない虫の種類のほうがまだまだ多いそうだ。そんな未知にあふれていて面白いものを自身のキャラクターデザインに取り入れたいと思った。その為、今回の研究では自身の「キャラクターデザイン」と「虫」を組み合わせ擬人化することを主なテーマとした。また、虫が人になった場合どのようなしぐさをするのか。それをアニメーションに起こし、見せるということに至った為この様な研究テーマとなった。

研究内容

研究の内容は、擬人化した虫の特徴に合わせそれをアニメーションに起こす。そしてどのような動きをさせたら個性がつくのかと言うものです。研究の主な目的は擬人化した虫たちに人になった時のしぐさをつけ個性を持たせることです。それによって、擬人化をすることによって「虫の嫌悪感をなくすことができるのか」と言うことにも挑戦しています。

 

キャラクターデザイン

主に、虫の色や形を参考にデザインをした。そして元となった虫の特徴的な部分は残しておく。カマキリを例に挙げると、鎌の部分を残しつつデザインをした。また統一感を出す、且つ色を目立たせるといった形で何か良いものはないかと思い私がたどり着いたのはメイド服であった。その為、メイド服をその虫の特徴に合わせてデザインをした。主な例を挙げると、ゲンジボタルは日本の在来種の為、服のデザインは和風かつメイド服風のものとした。履いているものもスカートではなく、はかまのような見た目のデザインにした。この様な考えで11体をデザインした。

 

アニメーション

アニメーションの制作の内容は、私が虫の動きを見て人に起こした時どのようになるのかというのを想像して描いた物です。左上に出てくるカマキリの実際の動きはゆっくりゆっくりと獲物に近づく。そして一気に鎌で襲うといった動きを擬人化して描いた。また。カマキリは何度も何度もつつくと鎌を横に広げ大きく見せようと威嚇する。さらに怒ると鎌を上にあげさらに自分を大きく見せようとするのを描き起こした。似たようなデザインの子が4人出てくるアニメーションは、ハネカクシという種の虫で、似たような色や形をしているが、少しの違いで種が違う。といった特徴を持った虫で、その特徴を髪の長さなどに置き換えることにより表現したものです。細かいパーツが多いデザインをしているため一枚一枚の作画時間がかかったが、何とか自身の思い描いた動きによって各虫に命を吹き込むことができた。