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影絵による空気遠近感・空間表現の研究

思い出
若宮 正拓
学科・領域
視覚デザイン学科
コース
伝達デザインコース
指導教員
御法川 哲郎
卒業年度
2021年度

影絵による空気遠近感・空間表現の研究です。平面的な絵面が多い影絵で新しい表現を作れないか研究しました。一つの絵を近景〜遠景に切り絵としてパーツわけし、透明な素材に貼り、光を当てることでボケ感や濃淡のある影絵を作っています。

テーマは思い出です。
この作品の主役である影を、自身の後に続くもの(転じて自分の歩んできた足跡)と解釈し、自分の思い出・自分の感性の多くを築いた小学校時代の思い出をテーマに取りました。加えて、小学校時代という古い風景や情景を思い出す事を表現するために、曖昧で朧げな感じになっています。

また、この影絵には切り絵の影の他に、着彩表現による影も利用しています。着彩部分にはアクリルリキテックスという光を通しやすい絵の具を使用し、筆やパレットナイフによる絵の具の置き方や水分量を調節し着彩することでこれまでなかった水や雲などの一定の形を持たないモチーフの影を有機的なフォルムで映し出します。