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ありふれた かけがえのない営み

現実に生きる人々の営みの観察と その魅力を伝えるアニメーションの研究
鈴木悠
学科・領域
視覚デザイン学科
コース
伝達デザインコース
指導教員
御法川 哲郎
卒業年度
2022年度

ここに描かれているのは 今生きている人々。

ふと自分の周りを見渡すと、さまざまな人が目に入る。
この人はどこから来たんだろう、何を考えているのかな、これが好きなのかも。そんなことをぼんやり考えていると、人の会話が耳に入ってこちらがにやけてしまったり。

何気ない仕草ややりとりは本人たちにとっては日常のなんでもないものでも、その人たちだけの特別なもの。その人の人生や人柄が垣間見えるようでもある。
そして、そんな他人の人生が自分の人生と並んで同じ空間で進んでいることに、いろんな人が今ここで生きている、ということを改めて感じて不思議な気持ちになる。

会話し、歩き、鼻をかく。自分の目の前でただ生きている人の人生の一瞬を見つめ、その特別さ、かけがえのなさを感じながら、一つの街の上に描き起こした。

 

 

 

【研究概要】

街を歩いている人々の動作、やりとり、行動などを実際に撮影・観察し、それらのどこに魅力を感じるのかを探る。観察したことを元に、手描きアニメーションの表現を用いて架空の街の上に人々の動きを再現する。
観察・編集・表現の過程を経ることによって、自分自身が魅力に感じた人々の動きへの理解を深めるとともに、作品を鑑賞する人にその魅力と、様々な人が生きている社会の豊かさを伝える。